第4章 労働経済白書
「労働経済白書」は、雇用、賃金、労働時間、勤労者家計などの現状や課題について、統計データを活用して分析する報告書です。
近年の労働経済白書の副題は、次の通りです。
・平成20年版 「働く人の意識と雇用管理の動向」
・平成21年版 「賃金、物価、雇用の動向と勤労者生活」
・平成22年版 「産業社会の変化と雇用・賃金の動向」
・平成23年版 「世代ごとにみた働き方と雇用管理の動向」
・平成24年版 「分厚い中間層の復活に向けた課題」
・平成25年版 「構造変化の中での雇用・人材と働き方」
・平成26年版 「人材力の最大発揮に向けて」
・平成27年版 「労働生産性と雇用・労働問題への対応」
・平成28年版 「誰もが活躍できる社会の実現と労働生産性の向上に向けた課題」
・平成29年版 「イノベーションの促進とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題」
・平成30年版 「働き方の多様化に応じた人材育成の在り方について」
・令和元年版 「人手不足の下での『働き方』をめぐる課題について」
・令和2年版 欠号
・令和3年版 「新型コロナウイルス感染症が雇用・労働に及ぼした影響」
※ なお、「令和2年版」は欠号となりました。
コロナウイルスの感染拡大が労働経済に多大な影響を及ぼしたこと等を踏まえて作成を見送ったとされます(「令和3年版」の「はじめに」(1頁)より)。
ちなみに、「令和3年版」は、令和3年7月16日に公表されました。この令和3年度版において、2019年及び2020年の2年間の労働経済の動きについて分析がなされています。
これらの副題からは、近時の労働経済白書において、労働生産性の向上に焦点が当てられているほか、ワーク・ライフ・バランスや働き方の多様化等に配慮したきめ細やかな雇用管理の必要性が重要視されていることが読み取れます。
目次
令和3年版 労働経済白書
第5章 新型コロナウイルス感染症の感染拡大が雇用・労働に及ぼした影響
第6章 新型コロナウイルス感染症の感染拡大期における雇用対策
第Ⅱ部 新型コロナウイルス感染症の感染拡大が労働者の働き方に及ぼした影響に関する課題
第1章 新型コロナウイルス感染症の感染拡大下において業務の継続を求められた労働者の働き方について
令和元年版 労働経済白書
第2節 我が国における人手不足の緩和に向けた企業の取組状況について
第2章 就労を望む誰もが安心して働き続けられる「働きやすさ」の実現に向けて
第3章 「働きがい」をもって働くことのできる環境の実現に向けて
第1節 ワーク・エンゲイジメントに着目した「働きがい」をめぐる現状について
第3節 「働きがい」をもって働ける環境の実現に向けた課題について
第4節 リカバリー経験(休み方)と「働きがい」との好循環の実現に向けて
以上
平成30年版 労働経済白書
第1章 労働生産性や能力開発をめぐる状況と働き方の多様化の進展
〔2〕企業の人材マネジメント・労働者の職業観の変化と今後の展望
第2章 働き方や企業を取り巻く環境変化に応じた人材育成の課題について
第2節 働き方の多様化に応じた能力開発等に向けた課題について
〔2〕働き方の多様化に応じた能力開発に関連する人材マネジメントの現状と課題
第3節 グローバル化や技術革新を見据えた人材育成の課題について
〔2〕人工知能(AI)などの技術革新を見据えた人材育成の課題
第3章 働き方の多様化に応じた「きめ細かな雇用管理」の推進に向けて
第1節 働き方の多様化に応じた「きめ細かな雇用管理」と労使のパフォーマンス
〔3〕雇用管理と労働者のストレス・モチベーション・職業生活の満足度
第2節 働き方の多様化に応じた「きめ細かな雇用管理」に向けた課題について
〔1〕いわゆる正社員、限定正社員、非正社員に対する「きめ細かな雇用管理」
〔2〕高度専門人材・高度外国人材に対する「きめ細かな雇用管理」
第3節 「きめ細かな雇用管理」を担う管理職の育成に向けた課題について
〔2〕転職者の職業生活全体の満足度や賃金・労働時間等をめぐる状況
第2節 主体的なキャリア形成に向けた自己啓発の効果と課題について
第3節 主体的なキャリア形成を促進するための支援の在り方について